
by 藤川麻夕子
三枝さんはもともと、作曲家になりたくてもなれなかった父親の意思を組んで作曲家になった人。自分の意思でなりたいと思ったのではなく、生まれる前から将来を決められていた人でした。でも、芸大を首席で卒業し、世界的に有名な作曲家となったのです。
才能ではない。努力なんです。それくらいの覚悟ができないのであれば、夢をつかもうなんて望まないほうがいいですね。仕事になると、「好き」というだけではやっていけないんです。「才能なんてほとんど関係ない」とはっきりおっしゃってます。
(中略)
1,000キロ走る覚悟が要るとか。普通の42キロぐらいのマラソンとはわけが違うんだと。そういう気概で挑戦すること。それほど好きなら、誰でも成功します。才能なんてほとんど関係ないですからね。
自由業でやっていくには、積極的に人とコミュニケーションをとり、自分を売り込む営業ができないといけないんですよ。(中略)相手を説得できる何か、つまり営業力を持っているんですよ。(中略)成功している人は、やはり商売がうまい。いい作品を創るし、口もうまいんです。自分が、そういうことは不得意だなと思ったら、「好き」を仕事にするのは向かないかもしれませんね。厳しいことを言うようですが、普通の仕事を選択すべきです。ここでは「口がうまい」ことを「営業力」と言っていますが、「口がうまい」というのは「口先のテクニックがうまい」という意味ではなくて、「自分プロデュース能力がある」ということなのだと思っています。自分の力が、相手にとってどれだけ有益かを伝えるのがうまいということ。それを生み出せるのは口だけではない、と私は思っています。