名古屋のWeb制作系イベント「WCAN」にて講演しました!
2014.03.13 投稿者:#fc0
2014年3月8日土曜日、名古屋で10年以上続くWeb制作者向けイベント「WCAN 2014 Spring」のメインスピーカーとして、山本・藤川で70分お話をしました。
テーマは「運営者向けのユーザビリティ」
事前に運営サイドから「ユーザビリティ(使いやすさ)」というキーワードをいただきました。ユーザビリティはWebだけでも大勢の専門家がいる領域ですが、#fc0に求められてきた「ユーザビリティ」とはなにかということを考えた結果、"「ホームページの使いやすさ」って、閲覧する人のためだけのもの?"というタイトルにすることにしました。
私たちWeb制作者から見た「ユーザビリティ」はなんとなく「閲覧者」に向きがちのような気がしますが、#fc0は運用をメインにサイト設計を考えてきた立場ということで、「運営者」に向けたユーザビリティというテーマで、私たちが今まで取り組んできたことや意識してきたことをお話しました。
運営者は作る人?使う人?
ホームページへの接し方は大きく見ると「作る」と「見る(利用する)」に分かれますが、関わる人は以下の3者になると考えています。
- 制作者(ホームページの土台をつくる人)←私たち
- 運営(ホームページを更新する人)←私たちのお客様
- 閲覧者(ホームページを見る人)←お客様のお客様(の候補者)
この3者を「作る人」と「見る人」に分けたとき、「運営者」は「作る人」に入るという認識のもとで「運営者」が「制作者」の都合での運用を強いられ、ホームページが放置される事例をたくさん見てきました。だから私たちは「運営者」=「一番ホームページを使う人」、つまり「見る(利用する)」側に入ると考え、そのためにできることを意識してお客様と接してきました。
「作る」以上のことを求められる時代
CMSでのホームページ運営、ブログやソーシャルメディアの活用、Jimdoのようなホームページ作成サービスの登場といった、運営側に知識がなくてもホームページが作れるようになりつつある時代、私たち制作者が提供していくべきことは変化しつつあります。これからは、作るだけではなく運用を踏まえて運営者(お客様)と接することがどんどん求められると思います。
講演では、運営者に使いやすいホームページをつくるためにはヒアリング大事、とかそのあたりから入ることになりました。代理店や制作会社を経由していない、いわゆる「直取引」でないと成り立たないお話でしたので、聞いているみなさんにどの程度伝わったかはわかりませんが、みなさんに何か響くものがあればうれしく思います。
スライド資料はこちら↓
WCAN 2014 Spring 「ホームページの使いやすさ」って、閲覧する人のためだけのもの? from fc0inc
今回の講演を通じて、私たちもたくさんの気づきを得ることができました。これまで14年近くWeb制作の現場でいろいろなホームページに関わってきた中で、ここまで明確に自分たちの仕事のやり方を形にしたことがなかったので、私たち自身も気持ちを新たにすることができました。
WCANを運営されているアップルップルさんには大変大変お世話になりました。そして講演を聞いてくださった名古屋のみなさん、本当にありがとうございました!