執筆

はじめてネットショップを開いて、もうちょい先に行きたい人のための本を書きました。

2022.02.17 投稿者:藤川麻夕子

このサイトのブログ更新、約2年半ぶり(大汗)。大変ご無沙汰しております。
2019年の会社移転のお知らせが最後でしたが、そこからもがんばっています、全力で。
今回久々に記事を書くのは、他でもない、約5年ぶりに書籍を執筆したからです!

はじめてネットショップを開く方向けに、共著で本を書きました。MdNさんから2月28日に発売されます。
その名もストレートな「ネットショップ、開店します。」という本です!

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これまでは割とWeb制作系の本が多かったので、私としてはかなり毛色が異なる本へのチャレンジでした。
が、いまやCMをガンガン打ちまくっているネットショップサービス「BASE」と「STORES」に関する書籍を書けるというのはこの上ない喜びでありました。一人では心もとなかったので、2人のベテランプロとタッグを組んだ結果、私一人では絶対書けない本になりました!


「全部わかる」にこだわりました

本書は「はじめての開店準備から制作・運営・集客まで全部わかる」というサブタイトルがついています。これは「全部情報が載っている」とか「全部ひととおりなめてる」みたいなレベルじゃなくて、「全部わかる」ようにするためにとてもとてもがんばったし、こだわったのです。

操作方法よりももっと伝えるべきことがあるのではないか。ネットショップをやりたいという夢を持っている人なら、BASEとかSTORESのすぐれた操作性にはきっと直感的になじめる。そう思って、「この画面でここをクリック」といった説明を極力省いて、それ以外のところに力を入れました。
たとえば、こういうところ。

  • わかりにくい操作
  • 自分で考えないといけないところ
  • 教えられないと知らない知識とか技術
  • しなきゃいけない準備(ネットショップって、準備のウエイトがすごく高いです)
  • オープンしたあとの動き

ネットショップを作ることは誰でもできる。
でも、続けることが難しい。
だから「続け方のはじめの一歩」をお伝えしたくて、この本を書きました。

作り方を懇切丁寧に書くという選択肢もありました。
でもそれって実は親切ではないのではないか、という気がしています。
「できた!……で?」ってなりそうな気がしたんですよね。
リアルなお店で言うと、お店のスペースを確保して、商品を並べた。それから??って感じになるような気がしたのです。

そうそう、リアルなお店ということでいうと、今回サンプルサイトとして制作したショップは、都内に実在するリアルショップの商品を使っていますので、そのあたりではリアル感があると思います。(後日このネットショップは実際に公開される予定です)

3人の著者が伝えようとしたこと

私以外の二人の著者はそれぞれ、分野はちょっと違いますが私と同じくらい(20年くらい)のキャリアを持ちます。

伊藤真美さんは、ライティングや編集のプロです。メディアでマーケティング関連の記事を取材・執筆したり、企業のマーケティング施策でコンテンツの企画・制作を担当したりしています。

この本の大きな特徴として、「実際にネットショップで成功している人を取材している」ということがあります。BASE、STORESそれぞれで成功している方に直接取材をして、立ち上げのときの苦労とか、運営上の工夫などを伺っています。
著者3人は実際にネットショップを運営して成功している立場ではありません。だから、実際に成功している人のリアルな話を聞かないと内容がリアルにならないと思いました。

藤井治子さんは、デザインのプロです。グラフィックデザインの世界で生きてきて、現在専門学校の講師という立場から伝えられることを盛り込んでいます。
BASEもSTORESも、そこまでデザインの自由度は高くありません。でも、デザインをしていく上で「守らなければいけないこと」というのはあります。そういったデザインの基礎も踏まえて、操作方法を解説しています。

また、特徴的なのは「商品を自分で撮影する場合の工夫」について紙面を割いていることです。
どんな写真を、どういう場所で、どういう時間に、どういう道具を使って撮ればいいのかということまでしっかり書いています。今はスマホの性能も上がってかなりいい写真が撮れますが、やはり工夫は必要です。こういったことを知っておくと、きっと格段にショップのレベルが上がると思います。

そして私はWeb制作を約20年やってきたのですが、(このサイトを見ればわかるとおり)基本的に初心者の方がインターネットを通じて自力で発信ができるようにずっとサポートしてきました。
「初心者の人が、いいネットショップを作って、運営できる」というところを目指したいと考えて書きました。

女性チームの連携パワーの結晶

私は今回の本が8冊目になるのですが、出版社の担当者も、編集担当者も、著者も全員女性というのは初めてでした。約半年間、5人で毎週定例ミーティングをやって内容を詰めていったのですが、この進め方がすごくよかった。共著の本も何度かやっていますが、ここまで著者同士でちゃんと話し合いながら進めた本は今までなかったと思います。

#fc0が代表2名体制だったころも二人で共著を出したことは何度かあるんですが、リアルで一緒にいて書いているよりも密だったです。ある意味、毎週決まった時間にリモート会議をするという今ならではのスタイルがよかったのかも。
全員がおそらくほぼ同世代。年末年始も返上状態だったけれど、話がしやすくて毎週楽しかったです。

共著になると、自分の担当ページ以外のことを把握できてなくて、編集さんが(テイストを揃えるのが)大変ということも結構あるんですけど、この本の場合、ゲラがあがったあとで著者全員で時間をとって同じ時間に全部を読み込んでいきました。他の方の執筆ページを把握できていたことで、質が上がったように思います。

著者3人の共通点

ここで初めて言いますが、実は藤川は現在、ナラティブベースという会社でWebマーケティング事業の担当者として業務を行っています。平たく言うと#fc0にとってナラティブベースはお客様のうちの一社という立ち位置にはなるのですが、かなり深く入り込んでいるような感じです。

今回一緒に執筆した伊藤さん、藤井さんは、ナラティブベースのメンバーとして知り合いました。
現在、同じWebマーケティング事業チームのメンバーとして、3人で本当に密にやりとりをしています。ナラティブベースはそもそもフルリモートの会社で、まあこのご時世ということもあり私たち自身はまだ数回しか会ったことがないんですが、感覚としては完全に「同僚」です。
私にとってすごく久々にできた同僚。うれしいです。

あ、こちらの事業についてご興味のある方、よかったらこちらもご覧ください。
https://narrativebase.com/service/narramaket

こんな感じの本です

チラ見せするとこんな感じの本です!
基本的な準備も書いてありますが、最後の方の章では運営とか周知などのお話もかなり詳しく書いています。



「はじめに」には、こんなことを書いています。

中身を作る前に、考える。
改善する前に、分析する。
そして、その手段や流れを知っていることも大切。


そういうコンセプトで書かれた本書をきっかけに、たくさんのネットショップ成功者が生まれることを願ってやみません。(読んでると私もやりたくなってくる(笑))

よかったら、読んでみてください。
どうぞよろしくお願いします!

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