コンテンツは、仕事も人も心もつなげる。
2015.02.26 投稿者:藤川麻夕子
すっかり遅くなってしまいましたが、「コン親会」というイベントの第0回を、couldの長谷川恭久さん(以下ヤスヒサさん)と一緒に弊社にて開催しました。
レポートについては、参加者のみなさんが書いてくださってるので、そちらもぜひご覧ください!
- could:コン親会が教えてくれたコンテンツの仕事の面白さ
- @kaoritter BLOG:コン親会 第0回で、コンテンツとは何かを考える
- 馮富久のブログ:コンテンツについて~第0回コン親会に参加してきました
- コン親会 第0回 参加レポート - 株式会社エフシーゼロ
「コン親会」を簡単に言うと、コンテンツというざっくりとしたテーマでいろいろな方のお話をうかがって、「いま、コンテンツというものに対してみなさんがどう考えて、どう取り組んでいるのか」ということを知るという目的の雑談会でした。お菓子がいっぱいでアットホームでした^^
執行が先にレポートをアップしていますので、すでに見ている方もいらっしゃるかもしれませんが、改めて経緯も含めて書いてみます。
きっかけはヤスヒサさんの提案だった
もともとは、去年の年末あたりにヤスヒサさんから声をかけていただいたのがきっかけでした。「コンテンツに関する勉強会みたいなのやりましょうよ」という感じの、フランクなものでした。
ずっと彼は「コンテンツ管理」の重要性について考えたり書いたり話したりしているのですが、どうもみんなに伝わっていない感じがあるので、みなさんと話をしながら実態を知りたい、という意図のようでした。
弊社エフシーゼロはもともと、運用に重きを置いてホームページの制作をすることを意識してきました。何年もお付き合いが続いているお客様が多いのですが、私たちがやっていることは「更新作業」ではなく、「お客様の更新作業を助ける」ことをメインにしています。
基本的にコンテンツを管理するのはお客様です。私たち制作者や、WordPressとかJimdoとかといったシステムは、それを助けることしかできないと考えています。
……なんてことがヤスヒサさんに伝わっているのかいないのかはわかりませんが、とにかく彼は、うちのような業務をしている会社は珍しいと思っているようでした。そしてこれまで彼が訴えてきたことは私には同意できるところが多いと思っていて、なんとなく通じている感じがありました。
13年?くらいの付き合いの中でお互いをずっと見てきたということも、「なんか通じている」感じがした理由なのかもしれないです。
そんなわけで、とてもとてもゆるい計画でイベントが開催されまして、実は結構不安だらけのスタートだったんですけど、参加者のみなさんのおかげでものすごく質の高い雑談ができました。
自分自身を「コンテンツ」ととらえた自己紹介
ヤスヒサさんのアイデアで、イベントの申し込みフォームには「自分のことをタグ付けしてください」という必須項目が入っていました。
みなさん、自分にタグ付けってしたことありますか?
「○○の✕✕(←自分の名前)です」の「○○」に、みなさんなら何を入れるでしょうか。(社名とか屋号は除く)
結構みなさん難しかったようで、いろいろなタグが集まって面白かったです。
今回、最初の自己紹介の時にこのタグをベースにして自己紹介をしました。
これ、すごくいいですね。伝わりやすい。
自分を「コンテンツ」としてとらえたとき、伝わりやすくするにはどうしたらいいかと考えることになるんですよね。みなさんのことが一瞬で理解できたような気持ちになりました。
ちなみにわたしは、こんなタグをつけました。(ヤスヒサさんが作ってくれた自己紹介スライドを拝借しました)
自分のタグ付けに関して言うと「Web」とか「ホームページ」にはこだわっている感じですが、実はそんなにWebを強く意識して仕事をしているわけでもないんですよね(Webはコミュニケーションの「手段」とか「手法」でしかないと思っていて、私がやっていることはコミュニケーションのサポートだと思っています)。
こういう回答になったのが自分でも不思議でした。
コンテンツはすべてをつなぐ
今回抽選の結果集まったみなさんはなんらかの形でWebに関わってはいるのですが、作っているものが本当にバラバラでした。「文章」「コミュニティ」「UIデザイン」「Web戦略」「サービス設計」「ビジネス」「電子書籍」などなど、#fc0メンバーとヤスヒサさんを除くとゲストは8人しかいないのに、改めて聞いてみるとやっていることが一人ひとり本当に違っていました。
自己紹介が終わった時点では、「これ、どうやってまとめるんだろ…」と思ったのですが、ヤスヒサさんのすばらしすぎるモデレートで全員が対等に話せる機会がうまく作られて、参加者全員の「コンテンツ論」を聞くことができました。
モデレートがうまかったことは大前提として、参加された方全員が全員の話を真剣に聞いて、割り込んで話したりすることがなかったというところも、いい感じで進行した理由だと思います。それぞれ違う仕事を違う場所でやっている人たちなのに、「コンテンツ」というキーワードだけで一本筋が通った空気感になったのが面白かったです。
それもこれも、みなさんが常に「コンテンツ」のことを考えて、どうにかしたいと思っているからこそなのだなと思いました。どんな仕事をしていても、「コンテンツにどう取り組むか」というテーマで考えることは、業務の中で重要な役割を果たしているんだということを強く実感しました。
特に気になったキーワード
ぶっちゃけトークも多かったのであまりいろいろ書けない部分もあるんですが、特に気になったところについて箇条書きで挙げてみます。
- 自分がそのサービスを愛していないとユーザーがついてきてくれない
- BtoBの会社のWebはコンテンツづくりがむずかしい→専門用語いっぱいor秘密だからだせない
- ビジネスに必要なのは結局「気合」のようなこと
- コンテンツは「発掘」するもの
- 運営者自身が主体になってコンテンツをつくっていかなければいけない
- デザインが評価されて維持できるしくみづくりをすべき
- コンテンツを作る上では、数字からわかることは大してない。でもお客様からの評価は数字以外にはいらない
- お客様の会社や団体が存在している(社会的な)意味を探りながらWebをつくっている
- BtoE:Business to Employee→社内で社内につたえるコンテンツ
- ページ閲覧数を増やすより、リピーターを増やしたらいいんじゃないの?
- 古いコンテンツをもっと活用しましょう
- コンテンツ作りとコンテンツ配信を別軸で考えていかないと
正直全部もっと深く掘り下げたいものばっかりで、話し足りなかったです。こういったことをぜひまたやりたいなと思います。
参加してくださったみなさまありがとうございました!そして、今回参加者を抽選で決定したため、抽選に漏れてしまったみなさま、本当にすみませんでした。多分またやると思うので、ぜひぜひこれに懲りずご参加いただけたらと思います。