コラム

「小規模事業者持続化補助金」の公募が開始されました

2016.02.29 投稿者:藤川麻夕子


小規模な事業者を対象として、日本商工会議所が行っている補助金の制度「小規模事業者持続化補助金」の受付が、先日からスタートしました。

以前このサイトで東京23区でホームページ制作に関わる助成金の制度がある区をご紹介しましたが、これよりもずっと金額が大きく、補助対象にはホームページ作成も含まれています。実際、昨年もこの補助金を使ってホームページを作成されたお客様が何社かいらっしゃいました。

補助金を使ってホームページを作成されたい方にはよいお話かと思いますので、私なりに調べたことをご紹介しますね。(弊社は専門ではないので、詳細は商工会議所までお問い合わせください)

いくら出るの?

公式ホームページによると、以下の記載があります。

経営計画に基づいて実施する販路開拓等の取り組みに対し、原則50万円を上限に補助金(補助率2/3)が出ます。

「50万円」が条件で「補助率が3分の2」なので、補助対象経費の総額が75万円の場合、上限である50万円が補助されるということになります。それ以上の経費があっても、補助されるのは50万円までです。以前紹介した各自治体の補助金に比べるとだいたい10倍くらいの金額ということになります。

小規模ってどこまで?

公募要項によると、以下の記載があります。

「製造業その他の業種に属する事業を主たる事業として営む商工業者(会社および個人事業主)」であり、常時使用する従業員の数が20人以下(卸売業、小売業、サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)に属する事業を主たる事業として営む者については5人以下)の事業者

ざっくり言うと、人数がある程度いないと成り立たないような、製造業、宿泊業、娯楽業といったものは20人以下それ以外は5人以下の会社(または個人事業主)ということになるかと思います。

#fc0(弊社)のお客さまの場合、この範囲に含まれる会社がかなり多いです。

どういうことに対して補助が出るの?

申請をするときに「経営計画書」を出すのですが、それにもとづいた「地道な販路開拓」「業務効率化(生産性向上)」といった取り組みに対して補助が出ます。費目としては以下の項目が記載されています。

  1. 機械装置等費
  2. 広報費
  3. 展示会等出展費
  4. 旅費
  5. 開発費
  6. 資料購入費
  7. 雑役務費
  8. 借料
  9. 専門家謝金
  10. 専門家旅費
  11. 車両購入費
  12. 委託費
  13. 外注費

そして、商工会議所によるサポート(助言、指導、融資あっせんなど)を受けながら取り組んでいくこと、補助対象事業の完了後1年以内に売上に繋がるのが見込まれることというのも条件に入っています。

ちなみに、「小規模事業者の経営計画作成・実践事例集」というのがダウンロードできるようになっていました。全国の事業者の事例が写真付きでたくさん紹介されていて、参考になりそうです。

重要!取り組みが「採択」されないと補助されません

補助金は融資と違って返済の必要はありませんが、申込をすれば必ずもらえるものではありません。提出した書類に対して審査があり、それを通過して初めて「採択者」として認められ、申請する権利が得られます。
自分の行う事業についてきちんと説明でき、それを継続したり拡大したりといった意志を表現できることが必要になります。

さらにこの補助金の場合、申込は自力だけではできず、商工会議所が作成する「事業支援計画書」が必要です。なので、まずはとにかく商工会議所に申込書を持って相談に行く!というところからアクションスタートになります。

いつまでに申しこめばいいの?

公式ホームページによると、以下の記載があります。

申込み受付開始2016年2月26日(金)
日本商工会議所(補助金事務局)への提出期限2016年5月13日(金)
採択結果公表7月上旬
補助事業実施期間交付決定通知書受領後から2016年11月30日(水)まで

5月13日ってまだまだ余裕と思われるかもしれませんが、商工会議所に書類を書いてもらうのも含めて5月までですので、割と余裕がないかもしれません。

そして「補助事業実施期間」に行った事業でないと補助されないので、7月上旬に採択されたとして、11月30日までの期間で補助対象の経費を使ったことの証明が必要になります。これ、結構時間がないと思います。短期決戦ができるようなものを考える必要があると思います。

で、結局補助金をもらうために何をすればいいの?

まとめると、こんな感じでしょうか。

  1. 公式ホームページをよく見る
  2. 公募要項を熟読する
  3. 補助金の対象となる事業について考える
  4. 「経営計画書」と「補助事業計画書」をつくる(書式が決まっています)
  5. ↑を持って最寄りの商工会議所に行って「事業支援計画書」を作ってくださいとお願いする

たぶんここまで行けばあとは商工会議所の人がなんとかしてくれるでしょう!(私も申請したことはないので、想像で言ってます)
よく見ると、条件を満たせば最大100万とかいう記述があったり、規模が小さかったり初めての申請の人のほうが優遇される、といったことも書かれています。興味のある経営者のみなさま、確認してみてはいかがでしょうか。

ホームページ作成は、費用を削って最低限のものを作るよりも、お金をかけて(特に内容面の)クオリティを上げていくほうがよい結果が出る場合がほとんどです。ご相談いただければ、ご予算に応じて私たちができることをご提案しますので、お気軽にどうぞ!

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