やり方を決めない、というやり方
2014.11.23 投稿者:藤川麻夕子
私たちはこれまでたくさんのお客様と接してきましたが、一つとして「似たようなものだ」だと感じたお仕事はなく、いつも初めてのことにチャレンジするような気持ちになります。
それはたぶん「接する相手に合わせて仕事の内容とやり方を決める」からなのだと思います。
お客様に合わせたやり方をつくる
Web制作の業界には、サイト制作にあたって決められた手法、フロー、資料のひな形といったものがいろいろあります。それを使ってお仕事を進める会社も多いですが、私たちはそれらをあまり使わずに、案件ごとにオリジナルのものを作ることが多いです。
仕事をするときに使う資料とか進め方がかっちり決まっていると、いちいちその都度流れを決めたり新しく資料を作ったりしなくてもいいので、効率がいいこともあるのだと思います。業界内でノウハウが蓄積された結果、そういうものができているのだと思いますし。
でも、私にはなんだかそれが効率的に思えないのです。
「お客様の状況に合ったやり方」で進めたほうがお客様の理解度が高まるわけで、そのほうがスムーズに行くな、と今のところ感じています。
これは、#fc0のこれまでのお客様が、超大手から1個人までバラエティに富んでいるということや、仕事内容が多岐にわたっていることも理由のひとつかもしれません。
パートナーさんに合わせてこちらが動く
これは、私たちと一緒にチームを組んでお仕事をするパートナーのみなさんに対しても同じです。#fc0が一緒にお仕事をする方には、個人も法人もいます。それぞれ得意分野も活動時間も仕事のやり方も違います。
私たちは、依頼前の事前準備にかなり時間をかけます。その人が得意なことを生かして、こちらがやってほしいことをスムーズにできるようにするためです。その結果、同じような依頼であってもも人によって依頼の方法、内容、用意する資料などがぜんぜん違ってきます。
経験上、「パートナーに合ったやり方」で進めたほうがいいものができるという実感があります。
合わせる=理解することが前提
お客様にしてもパートナーさんにしても、結局「私たちが決めたやり方」に相手を合わせるということに、なんか違和感があるのです。なので「#fc0で決めているやり方」というものはほとんどなくて、その都度相手に合ったやり方を考えて進めている感じです。
ただ、「相手に合わせる」ということは、相手のことを知らないとできません。
だから私たちはお客様にしてもパートナーさんにしても、できる限り直接お会いすることを意識しています。メールや電話ではどうしても相手の方のことがわかりづらいですし、私たちのことも伝えづらいからです。
「やり方を決めない」という#fc0の「やり方」は、そんなに悪くないんじゃないかな、と今のところ思っています。